2012年06月26日
高齢出産のリスクとは

今まで、働く女性に対するエール、女性の社会進出や男女平等ばかりが注目されてきました。しかし、それはあくまでも社会との関わりの中での女性という一面でしかなかったように思います。
現に、先日、体外受精によってお子様を授かった元少子化担当大臣の野田聖子さんをして、
「40代なると卵が劣化して妊孕性がガクッと落ちる。そういうことが案外知られていない。かくいう私も知りませんでしたし、誰も教えてくれなかった。私達の世代の女性は、ほとんど知らないと思いますよ、卵の寿命なんて。私は結婚して自分の不妊の問題に直面して、初めて知ったんです。」 産婦人科の世界 Vol.57 No.10 (2005.10)より
と言わしめているぐらいで、女性の社会進出の中で婚期が遅くなり、初産の平均年齢が上がる中で、そのリスクを認識するのはほんの一握りしかいなかったわけです。
高齢出産のリスクとしては
・染色体異常(ダウン症など)
・分娩時の大量出血
・流産や早産
・そもそも妊娠しにくい(不妊)
などが挙げられます。
男性の精子というのは、日々、体の中で作られるものなのですが、女性の卵子というのは生まれつき体の中に持って生まれるものという違いがあります。
つまり、卵子というのは女性の年齢とともに老化していっているわけで、これも高齢出産がハイリスクになる原因の一つと言われています。
今になってマスコミ各社も高齢出産のリスクについて報じ始めていますが、アラフォー出産なる言葉を作って、いかにも素晴らしいことであるかのように伝えたのは他ならぬマスコミですから、贖罪にもなりません。
子供は授かりものです。アラフォーだろうがアラフィフだろうが、めでたいことに変わりありません。
私は高齢出産を否定する立場ではありませんが、母体にも子供にもそれなりに負担がかかるものであることは、男女関わらず多くの人に知っておいて欲しいと思います。
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09:59
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2009年03月22日
更年期障害と自律神経失調症
更年期障害は閉経と深い関係にあります。
閉経とは卵巣からの排卵が終わることです。卵巣は女性特有の器官ですから、女性ホルモンの分泌にも深い関連があります。
そもそも、月経のリズム自体が女性ホルモンの分泌リズムに基づいているものなのです。女性ホルモンにもいくつかの種類があり、排卵を促す、妊娠の準備をする、受精が行なわれなければ月経を促す、受精が行なわれれば月経を停止し妊娠を進める、といった動作の全てが女性ホルモンの分泌によりコントロールされているのです。
卵巣が機能を停止してしまうということは、女性ホルモンの分泌のタイミングが今までと大幅に変わってしまうということを意味します。
女性ホルモンとはエストロゲンという物質になります。エストロゲンは生理的に女性を支えている大切な物質です。
妊娠、出産という女性機能を維持する働きの他にも、骨にカルシウムを蓄えたり、悪玉コレステロールを減らす、相対的に善玉コレステロールを増やす、さらには脳の代謝に関係する働きに至るまで、さまざまな働きで女性を支えているのです。
閉経に伴ってエストロゲンの分泌ががらっと変わることで、月経が止まるだけにとどまらないことは、前述のエストロゲンの働きを見れば一目瞭然でしょう。閉経後の女性の身体には、単につらい生理が終わるという以外の多くの変化が表れるのです。
閉経後の症状、つまり更年期障害の症状の多くは自律神経失調症の症状に類似しているという指摘もあります。
自律神経とは、意識的に腕を動かしたり足を動かしたりするのと対照的に、呼吸をしたり、血流を作るために、身体の臓器が無意識の下で活動をする全ての機能を司っているものです。
自律神経に変調をきたすことによって起きる不具合を自律神経失調症と呼びます。この自律神経失調症と更年期障害は原因面や症状面で似ている部分が多いことによって、更年期障害は女性ホルモンが減ってしまうために起こる自律神経失調症と定義されているのです。
プラセンタ100
閉経とは卵巣からの排卵が終わることです。卵巣は女性特有の器官ですから、女性ホルモンの分泌にも深い関連があります。
そもそも、月経のリズム自体が女性ホルモンの分泌リズムに基づいているものなのです。女性ホルモンにもいくつかの種類があり、排卵を促す、妊娠の準備をする、受精が行なわれなければ月経を促す、受精が行なわれれば月経を停止し妊娠を進める、といった動作の全てが女性ホルモンの分泌によりコントロールされているのです。
卵巣が機能を停止してしまうということは、女性ホルモンの分泌のタイミングが今までと大幅に変わってしまうということを意味します。
女性ホルモンとはエストロゲンという物質になります。エストロゲンは生理的に女性を支えている大切な物質です。
妊娠、出産という女性機能を維持する働きの他にも、骨にカルシウムを蓄えたり、悪玉コレステロールを減らす、相対的に善玉コレステロールを増やす、さらには脳の代謝に関係する働きに至るまで、さまざまな働きで女性を支えているのです。
閉経に伴ってエストロゲンの分泌ががらっと変わることで、月経が止まるだけにとどまらないことは、前述のエストロゲンの働きを見れば一目瞭然でしょう。閉経後の女性の身体には、単につらい生理が終わるという以外の多くの変化が表れるのです。
閉経後の症状、つまり更年期障害の症状の多くは自律神経失調症の症状に類似しているという指摘もあります。
自律神経とは、意識的に腕を動かしたり足を動かしたりするのと対照的に、呼吸をしたり、血流を作るために、身体の臓器が無意識の下で活動をする全ての機能を司っているものです。
自律神経に変調をきたすことによって起きる不具合を自律神経失調症と呼びます。この自律神経失調症と更年期障害は原因面や症状面で似ている部分が多いことによって、更年期障害は女性ホルモンが減ってしまうために起こる自律神経失調症と定義されているのです。
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2008年10月25日
出産時にかかる費用
高齢出産でしかも初産という場合、出産自体の不安もさることながら、実際に出産までにどのくらいのお金がかかってしまうのか心配してしまうと思います。
赤ちゃんを産むということには、どのくらいお金がかかるのでしょう。
出産までに必要な費用の大半は定期健診にかかる費用になります。通常のかたちでの妊娠や自然分娩による出産は病気でもけがでもないため、健康保険が適用されません。これは多くの方がご存知のことと思います。
出産までの定期検診も、当然のことながら自己負担となります。
例えば、診察一回につき3千~5千円くらいかかるものとして計算してみても、平均して2週間に一回は健診を受けることになりますから、出産までにはかなりの額がかかることになります。しかもこの金額は地方のほうのもので、首都圏や大阪、名古屋などの都市部ではさらに高額の診療費用がかかります。
自治体によっては、何回かの検診費用を負担してくれるなど、一部の費用を負担してくれるところも増えてきています。病院のでも教えてくれるとは思います。気になる人はあらかじめ自治体の方に確認しておくといいですね。
また健診費用の高さゆえに日頃の定期健診を受けずに、出産のときに病院に駆け込む、いわゆる飛び込み出産の増加を受けて、定期健診費用の自己負担をゼロにしようという動きもあるようです。そうなれば、さらに子供が産みやすくなりますね。
無料で年賀状 tipoca(ティポカ)
赤ちゃんを産むということには、どのくらいお金がかかるのでしょう。
出産までに必要な費用の大半は定期健診にかかる費用になります。通常のかたちでの妊娠や自然分娩による出産は病気でもけがでもないため、健康保険が適用されません。これは多くの方がご存知のことと思います。
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例えば、診察一回につき3千~5千円くらいかかるものとして計算してみても、平均して2週間に一回は健診を受けることになりますから、出産までにはかなりの額がかかることになります。しかもこの金額は地方のほうのもので、首都圏や大阪、名古屋などの都市部ではさらに高額の診療費用がかかります。
自治体によっては、何回かの検診費用を負担してくれるなど、一部の費用を負担してくれるところも増えてきています。病院のでも教えてくれるとは思います。気になる人はあらかじめ自治体の方に確認しておくといいですね。
また健診費用の高さゆえに日頃の定期健診を受けずに、出産のときに病院に駆け込む、いわゆる飛び込み出産の増加を受けて、定期健診費用の自己負担をゼロにしようという動きもあるようです。そうなれば、さらに子供が産みやすくなりますね。
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00:54
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2008年05月17日
更年期障害とアラフォー
世の中には更年期障害に悩まされているという人がたくさんいます。
女性は人生のある時期になると更年期障害に悩まされても仕方がないという感じすらします。したがって、更年期障害の悩みが深刻だったとしても「仕方ない」で片付けられてしまっているのが実情でしょう。
でも、人にもよりますが、更年期障害はとてもつらい症状です。
そもそも、この更年期障害とは一体何でしょう?まずは今さら聞けない更年期障害の定義についてお話しましょう。
更年期障害が発症する更年期とは、具体的にどういった時期を指すのでしょうか。更年期の医学的な定義は「卵巣の機能が衰え始め、最終的にその機能が停止する時期」とされています。
卵巣とは女性にしかない器官で、女性にしか出来ない妊娠・出産のために欠かせない部分です。その部分が機能を停止する、ということは妊娠可能な状態ではなくなりつつある時期ということです。つまり、更年期障害というのは女性に起きるものであると定義されています。
女性が女性機能を失う時期ということは、「女性でなくなる」ということであり、心理的には非常に暗いイメージを持ってしまいがちです。アラフォー出産という言葉ができていることからも分かるとおり、高齢出産が珍しくなくなった現代ではありますが、ある年齢以降に妊娠・出産をしようと考える女性は少なくなってきます。しかし「女性機能なんてもう無用」と豪語している女性ですら、実際に更年期を経て閉経を迎えると何となく女性でなくなったような気分になり、憂鬱になってしまうというのも、これは事実なのです。
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女性は人生のある時期になると更年期障害に悩まされても仕方がないという感じすらします。したがって、更年期障害の悩みが深刻だったとしても「仕方ない」で片付けられてしまっているのが実情でしょう。
でも、人にもよりますが、更年期障害はとてもつらい症状です。
そもそも、この更年期障害とは一体何でしょう?まずは今さら聞けない更年期障害の定義についてお話しましょう。
更年期障害が発症する更年期とは、具体的にどういった時期を指すのでしょうか。更年期の医学的な定義は「卵巣の機能が衰え始め、最終的にその機能が停止する時期」とされています。
卵巣とは女性にしかない器官で、女性にしか出来ない妊娠・出産のために欠かせない部分です。その部分が機能を停止する、ということは妊娠可能な状態ではなくなりつつある時期ということです。つまり、更年期障害というのは女性に起きるものであると定義されています。
女性が女性機能を失う時期ということは、「女性でなくなる」ということであり、心理的には非常に暗いイメージを持ってしまいがちです。アラフォー出産という言葉ができていることからも分かるとおり、高齢出産が珍しくなくなった現代ではありますが、ある年齢以降に妊娠・出産をしようと考える女性は少なくなってきます。しかし「女性機能なんてもう無用」と豪語している女性ですら、実際に更年期を経て閉経を迎えると何となく女性でなくなったような気分になり、憂鬱になってしまうというのも、これは事実なのです。
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21:54
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2008年04月13日
アラフォー出産で気をつけるべきこと
妊娠と出産は生理的な現象ではありますが、精神的にも肉体的にも大変な負担がかかる大仕事といえます。
肉体的な面だけ見れば若いほど、体力や筋力があるため、妊娠や出産には有利と言えるでしょう。
しかし、赤ちゃんを出産すること、そのあと育てていくことには、肉体的、体力的なアドバンテージが必ずしも有利になるとは言えません。肉体的に成熟していればそれでよいと言うことでもないのです。それ以上に、母親としての自覚があることや精神的にも大人として成熟していることが必要になってくると言えます。
いくら性的な意味での成熟が早いとしても、精神的な成熟には、時間が必要だということは言えます。これが、若年出産や高年出産の問題のむずかしさでもあると言えるでしょう。結婚適齢期、出産適齢期というのは、必ずしも万人に共通のものではないのです。
アラフォーに代表される高年出産では精神的な面は問題はないのですが、肉体的にはいろいろなハンディキャップがあるため高年令になればなるほど肉体的に出産には不利になることが予想できますね。
アラフォーをはじめとする妊娠や出産においては、さまざまな問題が発生するものです。簡単に決められませんが、何歳以上になると不利になるかと言うのは一概には言えません。
出産はわが国では1990年以降、35歳以上の初産婦を高年初産婦として位置づけていますが、高年のとり決めはなされていないのです。
先日、30代後半になると羊水が腐る、とオールナイトニッポンで発言したことから問題になった倖田來未(こうだくみ)さんですが、その発言の真意もこの辺りにあったのかも知れません。ただ、やはり単純に年齢のみを元にして、高齢出産の危険性を論じるのは無理があることは間違いありません。
ちなみに出産に限らず、最近では後期高齢者医療保険の問題などを見ても分かるとおり、行政による年齢を元にした区別が差別的待遇につながったりしかねませんので、具体的な数字を出すのを控えている面もあるのかもしれませんね。
統計的に見れば、35歳を過ぎた妊婦から生まれる乳児には、ダウン症などの染色体異常や奇形が多いという説もあります。これらの染色体異常、奇形などは高齢になるほど発生する確率が高くなり、産後の経過も順調とはいえないケースが多くなってしまうようです。
お乳の出が悪かったり、あるいは失禁したり、いろいろ個人差はありますが、若い時とは異なり、回復にはどうしても時間がかかります。しかし、そういった症状は時間が経てば復調することがほとんどなので、あわてずに安静に過ごすのが一番ですね。
肉体的な面だけ見れば若いほど、体力や筋力があるため、妊娠や出産には有利と言えるでしょう。
しかし、赤ちゃんを出産すること、そのあと育てていくことには、肉体的、体力的なアドバンテージが必ずしも有利になるとは言えません。肉体的に成熟していればそれでよいと言うことでもないのです。それ以上に、母親としての自覚があることや精神的にも大人として成熟していることが必要になってくると言えます。
いくら性的な意味での成熟が早いとしても、精神的な成熟には、時間が必要だということは言えます。これが、若年出産や高年出産の問題のむずかしさでもあると言えるでしょう。結婚適齢期、出産適齢期というのは、必ずしも万人に共通のものではないのです。
アラフォーに代表される高年出産では精神的な面は問題はないのですが、肉体的にはいろいろなハンディキャップがあるため高年令になればなるほど肉体的に出産には不利になることが予想できますね。
アラフォーをはじめとする妊娠や出産においては、さまざまな問題が発生するものです。簡単に決められませんが、何歳以上になると不利になるかと言うのは一概には言えません。
出産はわが国では1990年以降、35歳以上の初産婦を高年初産婦として位置づけていますが、高年のとり決めはなされていないのです。
先日、30代後半になると羊水が腐る、とオールナイトニッポンで発言したことから問題になった倖田來未(こうだくみ)さんですが、その発言の真意もこの辺りにあったのかも知れません。ただ、やはり単純に年齢のみを元にして、高齢出産の危険性を論じるのは無理があることは間違いありません。
ちなみに出産に限らず、最近では後期高齢者医療保険の問題などを見ても分かるとおり、行政による年齢を元にした区別が差別的待遇につながったりしかねませんので、具体的な数字を出すのを控えている面もあるのかもしれませんね。
統計的に見れば、35歳を過ぎた妊婦から生まれる乳児には、ダウン症などの染色体異常や奇形が多いという説もあります。これらの染色体異常、奇形などは高齢になるほど発生する確率が高くなり、産後の経過も順調とはいえないケースが多くなってしまうようです。
お乳の出が悪かったり、あるいは失禁したり、いろいろ個人差はありますが、若い時とは異なり、回復にはどうしても時間がかかります。しかし、そういった症状は時間が経てば復調することがほとんどなので、あわてずに安静に過ごすのが一番ですね。
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17:28
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2008年04月12日
アラフォーは高齢出産か?
まず、アラフォーの妊娠・出産がどれだけ危険なものなのかについて、もう一度、考えてみたいと思います。
日本での高齢出産の定義は何歳以上なのでしょう。答えは30歳以上。なんと30代で出産することは既に出産高齢出産なんです。今、女性の晩婚化は都市部を中心に広がっており、30代で独身という人も全く珍しくない状況なのですが、そういった人たちは、シングルであるという時点で既に高齢出産予備群なわけです。
ちなみにWHO(世界保健機構)での定義では35歳以上が高齢出産として定義されています。WHOの基準で言えば、まさにアラフォーの出産が高齢出産ということになるわけですね。
一般的に出産に限らず、年を経ると体力や体の各機能が低下してきます。特に妊娠や出産の場合、高年齢になると、合併症の発生が多くなるといったことも顕著になるため、初産か否かにかかわらず高齢をリスクの一つの要因としています。
ただし現代の女性は、体格や平均寿命などあらゆる点で考えて、以前の女性と異なります。30歳を過ぎても、体力などが急に衰えるということはなく、妊娠中から十分に注意していれば若い女性とあまり変わりなく、元気な赤ちゃんを出産することができるといわれています。事実、高齢出産によるリスクは近年激減する傾向にありますから。
それでは、高年齢の女性が妊娠、出産に際してどのようなリスクを負っているのか、そもそもなぜ妊娠や出産でリスクを負うかということについて説明しましょう。
人間の卵子は、女性がその母親の胎内にいた胎児の頃にすでにつくられています。女性の卵巣からは一生の間におよそ300~450個だけが、妊娠の可能性がある卵子として、毎月1個ずつ排卵される仕組みになっています。
卵子は排卵の度に作られるものではなく、生まれたときには既にストックされている状態ですから、妊娠する年齢が高くなるアラフォーの場合、その卵子は(若い頃に妊娠する場合に比べて)年をとっているものと考えられ、そのため受精や着床といったプロセスに障害が出ることもあり、妊娠しづらくなったり、卵子の異常から流産になるケースが増すこともあるのではないかと考えられています。
また、高齢出産においては、子宮筋腫など婦人科系の病気が増えることも考えられます。そういった病気が流産や早産を誘発する要因となることもあり、出産において難産になったり帝王切開の必要性が増えたりするのです。
日本での高齢出産の定義は何歳以上なのでしょう。答えは30歳以上。なんと30代で出産することは既に出産高齢出産なんです。今、女性の晩婚化は都市部を中心に広がっており、30代で独身という人も全く珍しくない状況なのですが、そういった人たちは、シングルであるという時点で既に高齢出産予備群なわけです。
ちなみにWHO(世界保健機構)での定義では35歳以上が高齢出産として定義されています。WHOの基準で言えば、まさにアラフォーの出産が高齢出産ということになるわけですね。
一般的に出産に限らず、年を経ると体力や体の各機能が低下してきます。特に妊娠や出産の場合、高年齢になると、合併症の発生が多くなるといったことも顕著になるため、初産か否かにかかわらず高齢をリスクの一つの要因としています。
ただし現代の女性は、体格や平均寿命などあらゆる点で考えて、以前の女性と異なります。30歳を過ぎても、体力などが急に衰えるということはなく、妊娠中から十分に注意していれば若い女性とあまり変わりなく、元気な赤ちゃんを出産することができるといわれています。事実、高齢出産によるリスクは近年激減する傾向にありますから。
それでは、高年齢の女性が妊娠、出産に際してどのようなリスクを負っているのか、そもそもなぜ妊娠や出産でリスクを負うかということについて説明しましょう。
人間の卵子は、女性がその母親の胎内にいた胎児の頃にすでにつくられています。女性の卵巣からは一生の間におよそ300~450個だけが、妊娠の可能性がある卵子として、毎月1個ずつ排卵される仕組みになっています。
卵子は排卵の度に作られるものではなく、生まれたときには既にストックされている状態ですから、妊娠する年齢が高くなるアラフォーの場合、その卵子は(若い頃に妊娠する場合に比べて)年をとっているものと考えられ、そのため受精や着床といったプロセスに障害が出ることもあり、妊娠しづらくなったり、卵子の異常から流産になるケースが増すこともあるのではないかと考えられています。
また、高齢出産においては、子宮筋腫など婦人科系の病気が増えることも考えられます。そういった病気が流産や早産を誘発する要因となることもあり、出産において難産になったり帝王切開の必要性が増えたりするのです。
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